about Doug
ギターリストDoug Aldrichは非凡な才能を持った平凡な男である。この天才楽器奏者は、ジャクソン や フェンダー、 レスポール といったギター達に身を捧げることにより、より良い日々を過ごしてきた。
彼はヒットメーカーであり、日本ではトップ5に入ったことがある。
現在アメリカ・ロサンゼルスを拠点として活動しているDougが、音楽とギターの魅力に目覚めたのは、姉のJenniferが彼にジェフ ベックを聴かせた11歳の時である。『Janet(妹)のクラッシク・ギターに引き付けられて、少しづつ弾き方を覚えていったんだ』(Doug談)。
その1年後に初めてエレキ・ギターを手に入れる。それは彼のアイドルであったジミー ペイジに影響を受け、シアーズのレスポール型ギターだった。しばらくして近所の仲間達とPurple Hazeというバンドを結成。最初はベースをやろうと思っていたが、バンド仲間に勧められギターに転身する。こうして強い運命の導きにより、ついにギターリストDoug Aldrichが誕生した。
週末にはバンドでジャムったり、ブラックサバスやレッドツェッペリン、UFO、ヴァン ヘイレン、ディープパープルの曲を弾いたりしていた。これらのバンドの曲を弾いて楽しんではいたが、彼が強く影響を受けたのはジミ ヘンドリクスやエリック クラプトン、ジェフ ベックだった。その後、スティーヴ レイ ヴォーンやゲイリー ムーア等のスタイルにも影響を受ける。
80年代前半、フィラデルフィアからロサンゼルスに移り、キッスのオーディションを受けるが、彼はまだ若すぎる上にライヴの経験も少ないということで、キッスのメンバーにはならなかった。しかし、それをきっかけにジーン シモンズとのリレーションシップは今日まで続いている。この経験によりDoug自身が己の才能を再認識し、彼のターニング・ポイントとなった。
その後、LAでカル スワン (ボーカル)、マーク エドワーズ (ドラム)、ジェリー ベスト (ベース)と共にライオンを結成。ライオンは大きな成功をおさめる。
ライオンは2枚のアルバムをレコーディングし、MTVのHead Bangers Ballではトップ20に入った。その間に、Dougはギターインストラクターとして週に70人以上の生徒に教え、その中にはプロのバンドでプレイしている人々含まれていた。『生徒の中には凄いプレイをする人もいたんだ』。
ライオン解散後、ハリケーンやハウス オブ ローズと仕事をする。ハウス オブ ローズのアルバム"Sahara"では、それまで以上に素晴しいギターが聴ける。特にBlind Faithの"Can't Find My Way Home"での演奏は圧巻。このアルバムではDougの名がクレジットされていないが、アルバムの約90%のギターを担当した。
90年代に入り、Dougとカル スワンで再び新しいバンドバッド ムーン ライジングを結成。ベースにイアン メイヨ、ドラムににジャッキー レイモスを向かえる。BMRはアジアとヨーロッパでアルバムをリリースし、日本とヨーロッパをツアーした。
この間にDougは、彼の非凡な才能を盛り込んだソロアルバム「ハイセンタード」と「エレクトロヴィジョン」をリリース。完璧なギター技術/サウンドからは距離をおき、彼自身のミュージシャンとしての音:ギターの限界を試し、一般的な音楽の壁を壊すようなサウンドとトーンを引き出していた。
多くのロックギターリストが速くてハードな音を追及する中、Dougは違ったアプローチを好んだ。『少ない音で新しいメロディーを探したり、そこから産み出されるサウンド、皆がまだ聴いた事が無いような音を見つけるのが好きなんだ』とDougはブルーズ・ベースの曲作りについて語る。
彼の好きなテクニックに、たくさんのギターペダルを繋ぎ合わせて音を微調整し、ギターの音を作り直すというものがある。『間違いを探してるって言うか、完璧では無いその瞬間を待っているんだ』と彼は言う。『色々なグルーヴ感、ちょっとためた後にドドっと音がくるような、そんなリズムをとるのが好きなんだよ。』
ギターの真の巨匠Dougの音楽にかける情熱、ギターの選び方は正に完璧である。25本以上あるDougのギターには、ヴィンテージのレスポールや、ギルドのアコースティック、彼のお気に入りであるフェンダーのストラトなどがある。
同じようにマーシャルやクラッシクのフェンダーアンプなど、通常これらを使って音を作り出している。
Dougはそれぞれのギターを、その特性や曲における役割などで使い分けている。彼は73年のLeftyストラトキャスターでレコーディングするのが好きなのだが、それはそのギターの音が素晴しいからだ。
Dougのレコード・コレクションの中には、カウント・ベイシーやデューク・エリントン、マイルス・デイビスなどがあり、ボブ・ディランやニール・ヤング、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、ビーチ・ボーイズ等の音楽からインスピレーションを受けたりする。
『今でも古い音楽を聴いているんだ。自分のルーツを見失いたくないからね。僕は流行の音楽を追いかけるような人間じゃない。自分ができる最高の事、そして自分の能力のベストを尽くす事にこだわりたいんだ』


